ふる里「樽本」のページです。 樽本は新潟県妙高市にあり、以前は豊葦村でした。このページでは樽本の冬の暮らしを紹介しています。
春はうららの樽本

 ホーム > 樽本の土地がら > 樽本の冬のくらし今昔
樽本アウトライン
  村の移り変わり
  風土と言い伝え
  ご紹介のいきさつ
ビュースポット
  樽本温泉
  四季と見どころ
歴史遺産
  語りつがれた歴史
  埋蔵文化財
  歴史の跡
  神社
樽本の土地がら
  昔のくらし
  冬のくらし今昔
  樽本の方言
  しきたり
アクセス
プロフィール
フォトギャラリー
樽本の冬のくらし今昔
樽本集落は、南方向に袴岳(1135m)と斑尾山(1381)、東西には900m級の山々があって、北は遠方約30km先に日本海が開けている地形です。
このため樽本の冬は、日本海を渡った湿った北風を受けて、積雪が数メートにおよびます。
 半世紀ほど前の積雪
昔の積雪風景 雪かきのようす
昭和33(1958)年3月1日樽本、農家の玄関先と庭の積雪風景です。

人の背丈をはるかに超える積雪は毎年のことで、積雪が多ければ今年の豊作を期待し、少なければ不作を懸念する冬のくらしでした。
温暖化といわれる近年でも、例年、数メートルの積雪が続いています。
 昔の雪道つけ
カンジキと藁沓 樽本で近年まで実際に使っていた、「カンジキと藁沓(わらぐつ)」です。

カンジキも藁沓もすべては、家々の、その家の当主が冬仕事で手作りしていました。
特にカンジキと藁沓は冬の雪道つけに、欠かすことの出来ない重要なはき物でした。

夜間の積雪でなくなった道跡を、カンジキ着けて腰あたりまでの新雪をかき分けながら、「道つけ」するのが男子(中学以上)の登校前の仕事になっていました。
 今の雪道つけ
集落の中を通る公道は、毎日、除雪車によって整備されますので、バスをはじめ車の安全往来が充分に可能になっています。
集落の家々までの私道も、除雪車によって整備されますので、カンジキを着けて「道つけ」することもなく、車による移動が可能になっています。
除雪のようす 除雪された道 除雪された道
除雪車による整備で、集落の集まりや、お隣りとの交流の外出も楽になったと喜ばれています。
 
  屋根の雪おろし
 屋根の雪おろし
 真冬の深夜、「ギシッ、ギシッ」と家がきしむニブイ音が聞こえていた翌朝はいつも1m近い雪が積もっていました。
茅葺(カヤブキ)屋根の堅牢な家が、雪の重みに耐えて出すその不気味な音は今も
耳に残っています。

その翌朝から大人たちが屋根の雪おろしを進めると、今度は「ギシッ、ギシッ」と家が背伸びする音が家中に響いていました。
昭和20年代後半の記憶です。

温暖化と言われる近年でも樽本の冬は、数メートルの積雪は珍しくはありません。
樽本は過疎化・高齢化・少人数化が進み、一人住まいや冬季の空き家が増えてきました。
このために近隣NPOの皆様から、雪おろしの親切な支援を受けている家があります。
写真は上樽本で、平成19(2007)年3月1日の撮影です。
▲このページのトップへ

Copyright(c) 2009 oji-tarumoto All Rights Reserved
このサイト内にある画像、文章等を無断で転載、引用することはできません。
inserted by FC2 system